第9回北東アジアOSS推進フォーラム

第9回北東アジアOSS推進フォーラムを開催しました。

期日:2010年11月2日-4日
場所:韓国 ソウル市 ロッテホテル
主催:情報通信産業振興院(NIPA)〔韓国〕/韓国OSS推進フォーラム
共催:中国ソフトウェア産業協会(CSIA)/中国OSS推進連盟/IPA(独立行政法人情報処理推進機構)/日本OSS推進フォーラム
後援: 経済産業省(METI)/総務省(MIC)/中国工業和信息化部(MIIT)/
韓国知識経済部(MKE)
詳細:第9回北東アジアOSS推進フォーラム

議長声明文/ 議長声明文(日本語)

 

 

 IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)および日本OSS推進フォーラム(代表幹事:富士通株式会社 執行役員副社長 佐相 秀幸)は、オープンソースソフトウェアの活用を促進するため、2010年11月3日(水)~4日(木)の2日間にわたり韓国ソウル市において開催された 「第9回北東アジアOSS推進フォーラム」に、共催団体として参加しました。日本・中国・韓国の産業界、研究機関、大学、政府関係者等より約200名の参 加がありました。次回フォーラムは、2011年に中国で開催することが合意されました。
 北東アジアOSS推進フォーラムは、2004年以来、日本OSS推進フォーラム、中国OSS推進連盟及び韓国OSS推進フォーラムが 協調し、各国におけるOSSの普及・発展に向けた活動を行っています。今回は、昨年東京(日本)で開催された会合に続く第9回会合であり、各国の産・官関 係者からの講演、ワーキンググループ(WG)1の活動報告、各国で選ばれたOSS貢献者の共同表彰等が行われました。
IPA Northeast Asia OSS Promotion Forum The 9th

 

 今回の会合では、日中韓のフォーラム参加者が各WGから報告された成果と今後の計画に関する議論結果に基づき、次の点を確認しました。
    • これまでの、日中韓の協調によるOSSの普及促進に向けた取り組みは、多くの実りある成果を達成してきている。
    • 情報社会におけるOSSの役割はますます拡大しており、北東アジアOSS推進フォーラムの従来の活動を強化すると共に、先進領域に対する取り組みを推進すべきである。
    • 第10回北東アジアOSS推進フォーラムは、2011年に中国で開催する。
 3つのWGからの報告された主な活動成果と今後の計画は、以下のとおりです。
I.WG1:技術開発・評価
  • Linuxサーバ向けのリソース管理ツール群であるOpenDRIM20102を2010年11月にリリースすることとなった。
  • OpenDRIMの一部成果をUbuntu3に提供し、2010年10月にUbuntuの公式パッケージとして採用された。
  • Linuxカーネル4のバージョン間での互換性をテストするツールCrackerjack5の最新版 v3.2を2010年9月にリリースした。このリリースにより、最新のカーネルにおける317のシステムコール6の全てがサポートされた。Red Hatは、Crackerjackテストツールを使用したRHEL76との互換性テスト結果を公開することに合意した。
  • 日中韓(CJK)のクラウド技術に関連した情報交換をするため、クラウドタスクフォースを4回開催した。
II.WG2:人材育成
  • 2009年12月に"Northeast Asia (NEA) HRD Model Curriculum Draft2.0(北東アジア人材育成モデルカリキュラム第2版)"を公開した。現在同カリキュラムの改善を継続しており、2011年には第3版を公開す る予定である。
  • モデルカリキュラムを推進し、改良するため、NEA OSS Wikiを立ち上げた。
  • ソウルで開催された第9回北東アジアOSS推進フォーラムでOSSトレーニングキャンプを開催した。
  • 人材資源の効果的活用を通して、CJK人材育成調査を続けることに合意した。
  • 第9回北東アジアOSS推進フォーラムで第5回CJK OSS Awardと第3回CJK OSS Special Awardを実施した。
III.WG3:標準化・認証研究
  • 「次期プロジェクト検討タスクフォース」において、OSS成熟度評価分野で協調して作業することに合意した。この作業を効果的に実施するため、「OSS成熟度評価タスクフォース」を設置した。
  • 「OSS成熟度評価タスクフォース」は、ポピュラーな約100のOSSの評価を行なった。今後も継続してより多くのOSSの評価を実施し、評価情報をアップデートする。
  • 評価の情報公開と管理のためのWebサイトhttp://www.neaossforum.org/nea_wgs3_2 )を立ち上げた。
1 北東アジアOSS推進フォーラムには、①「WG1:技術開発・評価」②「WG2:人材育成」、③「WG3:標準化・認証研究」の3つのワーキンググループ(WG)が設置され、各WGにおいて専門的な議論が行われている。
2 OpenDRIM(Dsitributed Resources Information Management)2010 : Linuxサーバ向けのリソース管理ツール群。ディスクやCPUの利用状況等を監視する。
3 Ubuntu:Linuxディストリビューションの1つ。インストールのしやすさや、ユーザインタフェースの使いやすさで知られ、利用者が急速に増加している。
4 Linuxカーネル:OS(オペレーションシステム)の中核を為す部分であり、CPU やメモリをはじめとするハードウェアを制御し、アプリケーションプログラムの実行やメモリ管理などを担当する。 カーネルに、シェルなどのインターフェースやファイル操作用のプログラムなどを用意することで、OS として利用可能になる。
5 Crackerjack:Linux カーネルバージョン間の互換性に関する情報を提供するシステム。オープンソース情報データベース「OSSiPedia」から提供している。
6 システムコール:カーネルの機能を呼び出すために使用される関数。
7 RHEL(Red Hat Enterprise Linux):Red Hat社で開発・販売されている製品版Linuxディストリビューション。

 

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