I-12-3. 構成管理、障害管理、施設・設備管理の作業手順

ネットワーク管理に必要な個別の作業のうち、構成管理、障害管理、施設・設備管理を解説する。各作業の目的、内容、作業手順について述べ、実際に作業を行う際に注意すべきポイントを示す。

【学習の要点】

* 構成管理を行うにあたり、情報を取得する目的を明確にした上で、対象機器の情報や各機器間の関係を管理する。

* 障害管理では、発生しうる障害に関して発生時の対応を決定し文書で管理することで実際の障害発生時の対応を的確に行えるようにする。

* 機器類の配置状況によって熱暴走が発生しないよう空調を管理したり、ネットワークケーブルの取り回しをしたりといった、施設・設備管理も行う。

図I-12-3. 構成管理で管理される情報

【解説】

1) 構成管理

構成管理では、ネットワークを構成する各機器の情報に関し、データベースで情報の管理を行う。

* 対象管理

ネットワークの構成管理は管理対象ノードのハードウェアの製造番号や、OSのバージョン番号、機器の構成情報などをデータベースで管理する。

* 関係管理

関係管理とは、対象管理で定義されたデータ間の依存性または接続性を説明するものである。

* 状態管理

各対象が使用されているのか、未使用状態で放置されているのかなどの現在の状態を把握するための管理が状態管理である。

* 構成管理を行う際の注意

- 戦略・方針・範囲・目的を明確にした上で行わなければ、本当に必要な情報を集められない。

- 管理対象データベースの運用プロセスを設定して、常にメンテナンスされるように配慮する。

2) 障害管理

* 障害検出管理

障害検出管理は、対象機器に変化が生じた場合にその変化を捕捉することをいう。

* 障害試験管理

障害が発生した場合に、回復するための手順を明確にしておくことをいう。

* ログ制御管理

管理対象機器により出力されるログが正常に出力されかつ記録されることを管理する。

* 障害報告

検出した障害が関係者に通知される仕組みを管理する。

3) 施設・設備管理

* 施設管理

全ての機器が必要とする電源容量を超えないように電力供給を確保したり、熱暴走を起こさないように適切な空調を行えるように配慮したりといった、ネットワーク運用に関する施設に対する管理作業をいう。

* 設備管理

ネットワークケーブルの取り回しや機器を設置するためのこまごまとした設備など、ネットワーク運用に関する様々な設備を管理する。