II-26-10. 組み込みアプリケーションの実装手順

特定の組み込みアプリケーションの設計を前提として、実際の組み込みプログラミング手順や検証方法、仕様の充足性確認と性能評価方法など、組み込みアプリケーションの実装手順を説明する。

【学習の要点】

* 携帯電話アプリケーションの事例を通して、設計情報を基にプログラミング、検証を行う手順を学習する。

* 組み込みアプリケーションの実装・テストにおいてはリソース制約が関心事となる。

図II-26-10. 検証すべき制約の例

【解説】

1) 設計評価

* 受講生間でインスペクションを行う。

2) プログラミング

* UMLの設計情報を基にJava言語で実装する。

* 実装したコードは、Sun Java Wireless Toolkit for CLDCなどのエミュレータ上で動作の確認をする。

3) テスト・検証

* 妥当性確認(Validation)

要求仕様に見合う動作が行われることを確認する。ユーザに不利益を与えるような不具合がないことを確認する。

* 検証(Verification)

設計仕様通りに実装されているかを確認する。特に形式的検証ではモデル検査ツール(SPIN)などにより、網羅的にアプリケーションの取り得る状態を調べ上げる。

- Safety検証

仕様から離れたことがおきないことを検証する。アプリケーションの動作モデルを専用の記述言語を用いて記述し、デッドロックなどの起きないことを検証する。

- Liveness検証

イベントへの対応など、指定したことが起きることを検証する。

4) 評価

* プログラムの評価

- 受講生間でのプログラミングのレビューを行う。

* テストの評価

- 網羅度などを評価する。

* 性能の評価

- プロファイラにより、メモリ利用などの状況を可視化し、最適化する際の手順などを確認する。

* 制約条件

- メモリ、消費電力、コストなどの制約と照らし合わせる。

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