I-3-1. システムの構成とは

システムとは何か、コンピュータシステムという考え方について基本的な説明を行う。様々なシステムアーキテクチャが存在することを示し、システムアーキテクチャとは何か、システムアーキテクチャ設計の概要についての解説も行う。

【学習の要点】

* コンピュータシステムとは、コンピュータを中心にして情報処理を行うための仕組みのことである。

* オープンなシステムとは、システムの外側との入出力が可能なシステムのことである。

* システムアーキテクチャとは、システムを構成する要素間の関係全体を指す用語である。

図I-3-1. コンピュータ・システム

【解説】

1) システムとは何か

様々な機能やサービスを提供する様々な項目が集まり、お互いに相手に対して何らかの影響を与え合いながら、全体としての目標を達成するものを「システム」という。

またそのシステムの中でのみにおいて処理が完結し、外部とは一切情報共有のないものを閉じたシステム(クローズドシステム)といい、外部から与えられた情報を分析・処理し、再び外部に出力するものを開かれたシステム(オープンシステム)という。

情報分野におけるシステムとは、外部から何らかの情報を得て、その情報の分析・処理を行い、外部に対してその処理結果を出力する仕組みを指す。

2) コンピュータシステムとは何か

コンピュータを利用して何らかの処理を行い目的を達成するシステムをコンピュータシステムという。コンピュータシステムの基本はオープンシステムであり、外部から得た情報を分析して何らかの処理を行い、その結果を出力(必要に応じて保存)する。コンピュータシステムは、ハードウェアやソフトウェア、そして通信機器などにより構成される。

* オンラインリアルタイム(即時)システムとは

通信網で接続され、外部から入力されたデータを処理、結果の出力までを即時(リアルタイム)に実行することが求められているシステムをオンラインリアルタイムシステムという。

* バッチ(一括処理)型システム

リアルタイムシステムと異なり、決められた時間に一括してデータを処理(バッチ処理)し、結果を出力するシステムをバッチ型システムという。データの即時処理を必要としない場合にはバッチ型のシステムとすることでコストを下げることができる。

3) システムアーキテクチャとは何か

システムアーキテクチャとは、コンピュータシステムを構成するハードウェア・ソフトウェア、そして通信機器などの機能構成を示す言葉である。システムアーキテクチャを明確にすることにより、効率よく動作するコンピュータシステムを設計することができる。

システムアーキテクチャを検討する際のポイントを以下に示す。

* コンピュータシステムを構成する各機器の、動作原理を明確にする。

* コンピュータシステムを構成する各機器の、必要性と実装方法を記述する。

* 外部の環境と、入力される情報および結果として求められている情報を明確にする。

* 長期的な改善計画を明確にする。

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