I-3-2. コンピュータシステムの構成要素

コンピュータシステムの基本構成、構成する各部品の役割、特徴、発展の歴史などについて説明する。さらにこれらの事項とOSSのかかわりに関する話題(デバイスドライバのLinux対応、オープンBIOS、ハードウェア技術情報の開示とOSS利用、等)を紹介する。

【学習の要点】

* 周辺機器も含めたコンピュータハードウェアの機能は、常に向上している。

* 目的に応じたハードウェアと、機能に対応したOSやデバイスドライバを選択しないと、その機能が有効的に活用されることはない。

* OSSとして公開され自由な開発、改良ができるデバイスドライバも多い。

図I-3-2. コンピュータの構成

 

【解説】

1) コンピュータハードウェアの基本構成

一般的に周辺機器なども含んだコンピュータハードウェアの機能は、日々向上している。しかしながら、目的に応じたハードウェアを正しく選択しない限り、その機能を有効的に利用することは不可能である。

* コンピュータの構成

コンピュータシステムを構成するハードウェアは、以下のような装置である。

- 中央演算処理装置( CPU、MPU )

- 主記憶装置( メモリ、RAM、ROM、DRAM )

- 補助記憶装置( HDD、CD-ROM、DVD、磁気テープ )

- 表示装置( モニタ、液晶ディスプレイ )

- 通信装置( ネットワークカード )

* コンピュータ構成に求められること

補助記憶装置などの機器類は、準備されていればよいというわけではない。

- 補助記憶装置の容量:発生が予測されるデータ量を保存することが可能であるか。

- 通信装置:通信速度やトラフィックで問題となることはないか。

2) コンピュータハードウェアの必要要件

ベンダがOSSの動作を保証しているコンピュータの数はあまり多くはない。

* 接続性

OSSの動作確認が取れているものが望ましい。

- プラグアンドプレイ:対応しているものであれば、OSSのドライバが使用可能である。

- デバイスドライバ:ベンダのWebサイトより、デバイスドライバが入手可能である。

* 信頼性

ドライバが準備されていても、信頼性の高いハードウェアであるとは限らない。

* 移植性

3) OSSとの関わりに関して

Linux対応のデバイスドライバは、OSSとして開発・公開されているものも多い。各ベンダより提供されるハードウェア情報も多いが、各ベンダも積極的に開発を進めている。

* デバイスドライバのOSS対応

様々なデバイスドライバが、OSSとして公開されている。

* オープンBIOS

BIOSはOSの処理とも重複するような処理を多く残している。マザーボードベンダが提供するBIOSプログラムよりも、高速で本当に必要な機能を提供するOSSのBIOSプログラムが公開されている。

- Open Firmware:主にSUNとAppleで使用されている。

- Linux BIOS:主にLinuxを対象としているが、他のOSでも使用することが可能。

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