I-3-7. コンピュータシステムの評価指標

コンピュータハードウェアの評価指標として、接続性(プラグアンドプレイやデバイスドライバ)、信頼性(故障率、MTTRとMTBF)、効率性(パフォーマンスとスループット、性能評価)、移植性(インタフェースの標準化、等)があることを説明する。

【学習の要点】

* システムが優れていると評価するための指標として、接続性・信頼性・効率性・移植性などがある。

* プラグアンドプレイに対応していることで、接続性は高いと思われる。

* 故障率が低く、MTTRが小さくてMTBFが大きいコンピュータは、信頼性も高い。

図I-3-7. コンピュータシステムの評価指標

 

【解説】

1) 接続性

コンピュータのハードウェア評価の指標のひとつとして、接続性がある。接続性を高めるためには、プラグアンドプレイに対応したハードウェアが用意されていることや、デバイスドライバが入手しやすくなっていることなどが重要である。

* プラグアンドプレイ

「繋いだら、特別なことをしなくても実行できる」という意味で、コンピュータに周辺機器等を接続したことで、ハードウェアと全てのプログラムが協調して、機器の認識とドライバの設定などを自動的に行う仕組みのことである。

以下の規格は、プラグアンドプレイに対応している。

- PCカード、CardBus、ExpressCard、PCI、AGP、PCI Express、USB、IEEE1394、eSATA

* デバイスドライバ

デバイスドライバを簡単に導入できるかどうかは、接続性を左右する要因のひとつである。インストールを行ったLinuxディストリビューションに最初から組み込まれていれば、そのデバイスを即座に使用できる可能性は高い。最新のハードウェアの場合は、インターネットよりソースコードを入手してコンパイルを行うことでデバイスドライバを導入しなければならない場合もある。

2) 信頼性

ハードウェアを評価するための2つ目の指標として、信頼性が挙げられる。故障率が低く、MTTR(平均復旧時間)が小さくてMTBF(平均故障間隔)が大きいコンピュータは、信頼性においても高い評価を得られる。

* 故障率

故障率とは、単位時間内での故障が発生する確率(頻度)を示したものである。例えば、あるハードウェアが1年の間に3回故障したとすると、故障率は0.25(件/月)となる。

* MTTR(平均復旧時間)

故障したコンピュータの復旧にかかる時間の平均。修理時間の合計÷故障回数で計算する。

* MTBF(平均故障間隔)

コンピュータが故障するまでの時間の平均値。稼動時間の合計をその期間に起きてしまった故障回数で割って計算する。

3) 効率性

3つ目の評価指標としては、効率性が挙げられる。

* パフォーマンスとスループット

一定時間内に処理できるデータ量のこと。データ処理におけるスループット・ネットワークにおけるスループットのそれぞれにおいて、高い評価を得ることが望ましい。

* 性能評価

測定法には様々な方法がある。専用の測定機器を使用することも1つの選択肢となる。

4) 移植性

近年では、周辺機器や拡張カードを接続するインタフェースの世代交代により、インタフェースは標準化されていると考えてよい。

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