I-3-8. コンピュータソフトウェアの構成要素

基本ソフトウェア(OS)、ミドルウェア、アプリケーションといった個別のソフトウェアについて、その機能と役割、構成、発展の歴史、OSSの実装状況について解説する。またライセンス形態による分類についても触れる

【学習の要点】

* 基本ソフトウェアとは、もっとも基本的な機能を提供するプログラムである。

* ミドルウェアとは、OSとアプリケーションプログラムの中間的な処理を行うプログラムである。

* 応用ソフトウェアとは、ある特定の目的のために作成されたプログラムである。

図I-3-8. コンピュータソフトウェア

 

【解説】

1) 基本ソフトウェア

ソフトウェアとは、実行させる命令やその手順、および情報の入力元と結果の出力先を、コンピュータに理解できる形式で記述したものである。ソフトウェアには、ワープロソフトや表計算ソフトなどのアプリケーションソフトと、アプリケーションソフトウェアを動作させるためにハードウェアとのインタフェースを抽象化した基本ソフトウェアがある。基本ソフトウェアの構成要素を以下に示す。

* ファームウェア

ハードウェアを制御するための基本的な機能を提供するソフトウェア。個々の機器に組み込まれているため、変更されることは少ない。

* Basic Input/Output System(BIOS)

コンピュータに接続された様々な周辺機器を制御するプログラム。いろいろな機器に対する基本的な入出力手段をOSやアプリケーションソフトに対して提供する。

* オペレーティングシステム

入出力機能やディスク管理、さらにはメモリの管理など、多くのアプリケーションプログラムから共通で利用されるもっとも基本的な機能を提供し、コンピュータシステム全体を管理している。

* デバイスドライバ

OSが周辺機器を制御するための橋渡し的な機能を提供するプログラム。

2) ミドルウェア

ミドルウェアとは、一般的にソフトウェアと呼ばれるプログラム群の中の、OSとアプリケーションプログラムの間の中間的な処理・動作を行うソフトウェアのことである。

* ライブラリ

ライブラリは、汎用性の高いプログラムを集めて、誰もが簡単に利用できるようにしたプログラムの集合体である。ライブラリ自体はプログラムとして動作するものではなく、あくまでも、他のプログラムに機能を提供するものである。

3) 応用ソフトウェア

ある特定の目的のために作成されたソフトウェアを応用ソフトウェアという。アプリケーションソフトウェアともいう。

* アプリケーションソフトウェア

会計、描画、ワープロ、表計算など、特定の目的のために作成されたもの。

4) ライセンス形態による分類

近年のソフトウェアは、大きくオープンソースソフトウェアと呼ばれるものとプロプライエタリソフトウェアと呼ばれるものに大きく分類される。それぞれのライセンスに関しては、以下の通り。

* オープンソース

ソフトウェアの著作者の権利を守りながら、ソースコードの公開・改変・再配布を可能とするライセンス。

* プロプライエタリ

WindowsやMacOSはプロプライエタリ・ソフトである。知的所有権はそれぞれのベンダが所有している。

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