I-16-4. Tomcatの特徴とServlet/JSPによるアプリケーション開発

Java Servlet/JSPコンテナの代表的なものとして、Tomcatを取り上げ、その位置づけ、特徴とServlet/JSPによるWebアプリケーション開発の具体的な手順を説明する。

【学習の要点】

* TomcatはJava Servlet/JSPコンテナとして、高いシェアを誇り、事実上の標準となっている。

* Tomcatの実行モードには、スタンドアロン、内部プロセス、外部プロセスの3つがあるが、内部プロセスにより、Apache HTTP Serverと連携させる方法が主流である。

図I-16-4. Tomcatの実行モード

【解説】

1) Tomcatの特徴

http://tomcat.apache.org/

Tomcat (Apache Tomcat)は、Java ServletとJSPのコンテナ(実行環境)であり、Java Servletと JSP技術の公式な参照実装(ソースコードレベルで参照できる実装)として使われている。ASF(Apacheソフトウェア財団)が運営するプロジェクトで開発されているOSSであり、Apacheソフトウェアライセンスに基づいてリリースされている。

2) Tomcatの位置づけ

Tomcatは実行モードによって3つの位置づけがある。Apache HTTP Serverと連携する内部プロセス型がもっとも多く利用されている。

* スタンドアロン型

Tomcat自体にWebサーバの機能が内蔵されており、JavaベースのWebアプリケーションであれば、別途Webサーバを導入することなく利用することができる。

* 内部プロセス型

他のWebサーバ上でTomcatを実行することで、そのWebサーバと連携する。

* 外部プロセス型

他のWebサーバとは別にTomcatを実行し、プロセス間通信によってそのWebサーバと連携する。内部プロセス型に比べ、処理速度は落ちるが、安定性や拡張性の点でメリットがある。

3) Servlet/JSPによるWebアプリケーション開発

Servlet/JSPによるWebアプリケーションをTomcatで動作させるには、基本的には以下のような手順で行う。

* アプリケーション用ディレクトリ作成

アプリケーションを配置するディレクトリを作成し、アプリケーション(JSPファイルやclassファイル)を配置する。

* WEB-INF作成

WEB-INFディレクトリを作成し、WEB-INFディレクトリ下にweb.xmlを作成する。web.xmlには、Servlet/JSPのマッピング情報などを記述する。

* server.xml編集

Tomcatをインストールしたディレクトリ下のconf/server.xmlを編集し、アプリケーション用ディレクトリを登録する。

* 他のWebサーバの設定

他のWebサーバと連携する場合、そのWebサーバ経由でアクセスできるよう設定する。

* Tomcat再起動

Tomcatを再起動する。他のWebサーバと連携する場合、そのWebサーバも再起動する。

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