I-20-3. コンピュータウィルスの種類と特性

コンピュータウィルスについて、その特性、発生する理由、ウィルスの種類、動作原理などを解説する。またどのような経路で感染が拡大するのか、どのような被害が生じる可能性があるのかを説明する。

【学習の要点】

* インターネットの普及に伴い、メールやWebサイトの閲覧によるウィルス感染が増えている。

* 感染経路を理解し、コンピュータ操作の際に注意することで、ウィルス感染の多くを防ぐことができる。

図I-20-3. ウィルスの種類と特性

【解説】

1) ウィルスの種類と特性

ウィルスには主に以下のような種類があるが、現在の多くのウィルスはこれらの組み合わせとなる「ハイブリッド型」である。

* ウィルス (狭義のウィルス)

正常なファイル(実行型ファイル、マクロ付きファイルなど)や記憶装置のブートセクタなどの「宿主」に寄生し、増殖する不正プログラム。

* ワーム

「宿主」を必要としない、自己増殖(自己複製)する不正プログラム。

* トロイの木馬

増殖(複製)活動を行わない不正プログラム。悪意のないファイルやプログラムのように偽装し、別の不正な活動を行う。

2) 発生の理由

ウィルスの作者が特定されるケースは少ない。技術力の誇示や愉快犯が多いと思われるが、政治的事由、経済的またはビジネス的事由によるものも少なくない。

3) おもな感染経路

* メールの添付ファイルとして届く。

* システムのセキュリティホールから侵入する。

* ワームに感染したコンピュータから感染する。

* セキュリティ的に脆弱なサーバに仕掛けられ、訪問者に感染する。

* ファイル共有ネットワークにより感染を拡げる。

4) 動作原理

* 感染 感染経路を通じて感染する。

* 潜伏 目立った症状を出さずに、増殖や拡散を行う。

* 発症 被害を与えるような症状を起こす。

5) おもな被害

* ソフトウェアが予期せぬ動作をしたり、使用できなくなったりする。

* エラーが発生する。

* 処理速度が低下する

* ファイルの内容やサイズが書き換えられる。

* ディスクの空き容量が次第に減少する。

* 外部への送信が増える(勝手にインターネットへ接続しようとする)。

* 不明なファイルが作成される。

* メールが勝手に送信される。

* 情報が漏えいされる。

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