I-27-6. タスク関連設計によるリアルタイムシステムの最適化

タスク関連設計を中心とした最適化のアプローチについて解説する。タスク関連設計の基本的な考え方と特徴について説明し、さらに、タスク関連図の作成方法、タスク優先順位の決定、起動タイミング、タスク間の同期、排他制御といった項目について説明する。

【学習の要点】

* リアルタイムシステムの最適化のために、タスク関連図を用いた最適化が行われる。

* タスク関連図作成時の留意点としては、タスクの起動関係とタイミング、タスク間の同期とその手段、タスク間のキュー、重要なフラグの更新と参照の関連が挙げられる。

図I-27-6. タスク関連図

 

【解説】

1) タスク関連図の作成

* 一般に、要件定義書を記述した後、外部設計書を記述する。この外部設計書の一部としてタスク関連図がしばしば利用される。

* タスク関連図はリアルタイムシステムの最適化に向いているとされ、詳細設計書への橋渡しとなる。

* 経済産業省の組み込み実態調査によると、米国の組み込み産業では30%程度が利用しているとされる。

* タスク関連図に記載する項目は以下の通り

- タスク番号と優先順位

- タスクの起動関係

- 起動タイミング

- タスク間のキュー

- タスク間の同期と排他制御

- 重要なフラグの更新と参照の関連

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