I-27-10. プログラムモジュール配置による最適化

プログラムモジュールの配置方法に係る最適化手法を解説する。プログラムモジュールのメモリへのローディング方法、リンク方式、常駐化など具体的な方法について説明する。

【学習の要点】

* 組み込みシステムの実行プログラムは単一リンクモデルとローディングモデルのどちらかを取る。

* 単一リンクモデルでは、すべてのプログラムをリンカによってひとつの実行可能形式プログラムとした後、ROM化し、実行する。

* ローディングモデルは、外部記憶装置やROMから実行に必要なデータを順次読みだすモデルである。

図I-27-10. 単一リンクモデルとローディングモデル

 

【解説】

1) プログラムと処理

* プログラムのリンク方式について、組み込みシステムの実行プログラムは単一リンクモデルとローディングモデルのどちらかを取る。

- 単一リンクモデルでは、すべてのプログラムをリンカによってひとつの実行可能形式プログラムとした後、ROM化し実行する。

- ローディングモデルは、外部記憶装置やROMから実行に必要なデータを順次読みだすモデルである。

* 常駐と非常駐

- プログラムをRAM上に配置しておく(常駐)ことで、プログラムの起動を高速化することができる。しかし、RAMの容量は無限では無いため、使用頻度の少ないプログラムは非常駐になるように動作させるべきである。

* リユーザブル化

- リユーザブル化とは、一度プログラムを実行した後に再度実行をしても正しく処理できるようにすることを指す。

- メモリに常駐するプログラムはその都度ローディングされる訳ではなく、リユーザブルを損なわない必要がある。この場合、初期値を書き換えないなどの対応が必要になる。

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