II-7-7. Linuxサーバの運用手順

Linuxサーバの起動・停止から日常的な管理項目まで、Linuxサーバの運用に関する手順を説明する。とくにユーザの管理やディスク使用量の管理など、日常的に気を配る必要がある項目に焦点をあてて運用管理のノウハウを紹介する。

【学習の要点】

* Linuxサーバの運用に必要な管理手順を実際にLinuxを操作しながら理解する。

* サーバの起動と停止を行う。

* ユーザ管理ポリシーに準拠しユーザの追加・変更・削除を行う。

* デバイスの追加・交換などによるパーティションの作成やマウントを行う。

* サーバ管理コマンドによるサーバの負荷情報(CPU、メモリ、ディスクの使用量など)の確認を行う。

図II-7-7. 運用管理作業の例

【解説】

1) 起動と停止

Linuxを起動すると、initプログラムが実行される。Initプログラムではシステムの実行状態を表す「ランレベル」を指定することができる。ランレベルは0から6までの数値で指定する。

ランレベルはディストリビューションにより異なるが、代表的な実行状態を以下に示す。

* ランレベル0、6 : ランレベル0はシステムの停止、ランレベル6はシステムの再起動。

* ランレベル1 : ランレベル1はシングルユーザモードの状態で、rootによるログインが出来なくなった場合や、通常の起動が出来なくなった場合に使用する。システムのバックアップの際にも使用する。

* ランレベル3、5 : ランレベル3、5は通常のシステム起動に使用し、ランレベル3はテキストモード、ランレベル5はGUIモードで起動する。

システム実行中でも、上記のランレベルを指定してinitコマンドを実行することにより、指定した状態へ移行することができる。また、システムの停止、再起動はshutdown コマンドでも行える。

2) ユーザの追加

システムの利用者の変さらに伴い、一般ユーザの追加、変更および削除の作業が必要になる。

ユーザを管理する際には、システムの利用範囲や組織構成を明確にしたユーザ管理ポリシーを作成し、これに沿って行う必要がある。以下のようなコマンドでユーザの管理を行う。

* useradd : ユーザの新規作成。

* userdel : ユーザの削除。

* passwd : パスワードの変更

3) デバイスの追加、変更

障害が発生したハードディスクの交換や、新規に追加したデバイスを使用可能な状態にするには、パーティションの作成およびマウントが必要となる。以下のようなコマンドでデバイスを使用可能な状態にする。

* fdiskコマンド : デバイスにパーティションを作成し、ファイルシステムの設定を行う。

* mountコマンド : 作成したパーティションをマウントし使用可能な状態にする。起動時に自動的にマウントするには/etc/fstabに設定を記述する。

4) リソースの管理

サーバ管理においてはCPU、メモリ、ハードディスク、ネットワークなどのリソースを監視し、負荷状況を管理する必要がある。以下のようなコマンドでリソースの状態を確認することができる。

* psコマンド : 起動中のプロセスの実行状態やCPU、メモリの使用状況を表示。

* vmstatコマンド : CPUやメモリ、SWAPファイルなどの使用状況を表示。

* freeコマンド : 物理メモリおよび仮想メモリの使用状況など、メモリの詳細情報を表示。

* dfコマンド : 各ハードディスクのパーティション情報として、パーティションのサイズや使用状況を表示。

* topコマンド : CPUの使用率、プロセス数、待ちプロセス数、優先度、SWAPの使用量,空きメモリ量など、様々な情報を表示する。

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