WG1:技術開発・評価

技術開発・評価
目的と背景
    WG1は、日中韓でのOSSに関する技術開発、および評価を目的としたワーキンググループです。日中韓の共同開発・評価の推進により、日中韓でのOSSに関する共通課題の解決を図るとともに、関連する世界のコミュニティとも連携を図り、OSSの技術的課題を解決することを目的としています。共同開発を推進するプロジェクトと、共同開発のための事前検討を行うタスクフォースから構成しており、現在は、3つのプロジェクトと、2つのタスクフォースから構成しています。

    WG1の組織構成
    WG1の組織構成

    参考URL
    OpenDRIM PJページ
    Crackerjack PJページ

活動内容と成果
第7回のWG1会議を開催(無錫)
    開催日:2008年10月30日

    (1) OpenDRIM プロジェクトは、2008年12月に「OpenDRIM 2008suite」をリリースする。本プロジェクトは、市場ニーズに対応して、オープンな標準に基づく新機能の開発と「OpenDRIM 2009suite」への統合を継続し、2009年開催の次回フォーラムまでにリリースする。

    (2)Crackerjack プロジェクトは、2008年4月に273のシステムコール・テスト機能を持つ「Linuxカーネル互換性テストツール第2.0版」をリリースした。本プロジェクトは、全部で300のシステムコール・テスト機能の開発と改良を継続し、2009年に「Linuxカーネル互換性テストツール第3.0版」をリリースする。特に、本プロジェクトはLTP (Linuxテスト・プロジェクト)やAutotestのような世界的なテスト・コミュニティとの強固な協力を行うよう努力する。

    (3)セキュリティ・プロジェクトは、セキュアOSの監視・操作を行うためのOSSセキュリティ・モジュールを開発し、2008年3月に成果をリリースした。今後はセキュリティTFとして、セキュリティ分野での共同開発項目の検討についての活動を継続する。

    (4) WG1の今後の活動方向については、日中韓の協力から、世界的なコミュニティへの貢献に転換していくことを確認した。

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第6回のWG1会議を開催(ソウル)
    開催日:2007年9月12日

    (1) WG1は、福岡フォーラムで合意された、以下の3つの共同プロジェクトについて、その継続と、今後の目標、スケジュールを決定した。

      (i) サーバリソース管理ツール(OpenDRIM)プロジェクト
      OpenDRIMプロジェクトは、2007年9月に「OpenDRIM 2007 suite」をリリースし、標準に基づく管理技術の新機能を追加した「OpenDRIM 2008 suite」を2008年にリリースする。

      (ii) Linuxカーネル互換性テストツール(Crackerjack)プロジェクト
      Crackerjackプロジェクトは、2007年9月にバージョン1.0として、Linuxカーネルの133のシステムコールに対応した互換性テスト関数をリリースした。今後も、開発を継続し、世界的なコミュニティに発展させる。

      (iii) データベース管理システム(DBMS)の性能評価プロジェクト
      DBMSの性能評価プロジェクトは、日中韓で評価手順を標準化し、2007年4月に評価結果をリリースした。今後も、評価作業を継続し、結果を議論しながら、各国におけるOSS DBMSの普及を促進する。

    (2)WG1は、新しい共同プロジェクトとして、OSSシステムのセキュリティ機能を使い易くする共同プロジェクトを開始することを決定した。

    (3)WG1は、OSSデスクトップの導入を阻害している現状の課題に関する調査結果を通じて、以下の分野に焦点をあてて、活動することを決定した。

      (i) OSSデスクトップの機能と利便性は格段に改善しており、OSSデスクトップがもたらす利益をユーザに理解させる方法について、タスク・フォース(TF1)を設置して、議論を継続することを決定した。

      (ii) OSSデスクトップの市場を拡大するために、サーバと組み合わせたデスクトップの普及促進へと活動分野を拡大することが効果的であるため、タスクフォース(TF2)を設置して、政府/公共サービスのウェッブ・サイトを評価するプロジェクトについて、議論することを決定した。

    (4) WG1は、デスクトップ・サブWGとサーバ・サブWGを一つに統合し、WG1の下で、OSSデスクトップの採用を加速する効果的な解決策を見つけるために、議論を継続することを決定した。

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第5回のWG1会議を開催(福岡)
    開催日:2006年11月21日

    合意事項は以下の通り。

    A. サーバ・サブWG

    (1) WG1は、オープンソースコミュニティに貢献するために、3つのオープンソースの協力プロジェクトを開始することに合意し、プロジェクトごとに目標、スケジュール、参加者等を決めた。3つのプロジェクトは、以下の通り。

      (i) サーバリソース管理ツール(OpenDRIM)プロジェクト
      Linux システム向け分散リソース管理技術・環境をオープンスタンダードに基づき開発する。

      (ii) Linuxカーネル互換性テストツール(Crackerjack)プロジェクト
      Linux カーネルの新旧バージョン間の互換性をテストするツールを開発する。

      (iii) データベース管理システム(DBMS)の性能評価プロジェクト
      MySQL とPostgreSQL の性能・信頼性の評価データを共有する。

    (2)WG1は、セキュリティ・ポリシイの柔軟性を支える”セキュリティ・エンテイティに基づくアクセス制御モデル“であるSEEN モデルについて、議論を継続することに合意した。

    B. デスクトップ・サブWG

    (1)WG1は、協調的な開発のために、1つのプロジェクトと1つのタスクフォースを立ち上げることに合意した。プロジェクトとタスクフォースは、以下の通り。

      (i) OSS デスクトップLinux 導入促進ロードマッププロジェクト各国の調査結果に基づいて、OSS デスクトップの導入を阻害している課題を特定し、解決策を見つけて、各国における実施事項を決める。ロードマップ草案の第1版を2007年1 月31日までに完成させて、継続的に更新する。

      (ii) 専用端末向けLinux デスクトップ調査タスクフォース専用端末向けLinux デスクトップを奨励することにより、OSS デスクトップの採用を加速する機会について調査する。次の成果として、少なくとも3種類の専用端末向けLinux デスクトップの候補を決める。

    (2) WG1は、中国と韓国がRPLinuxとBooyoの仕様に基づいて、Linuxデスクトップの参照プラットホームを共同で開発し、日本がその結果を評価することに合意した。

    詳細は以下プレゼン資料を参照。

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第4回のWG1会議を開催(韓国 済州島)
    開催日:2006年9月4-5日

    ・ サーバサブWGでは、CJK共同開発項目として、以下の提案を議論した。

      (i) サーバリソース管理ツール開発(以下;OpenDRIM) -(K,C) 

      (ii) カーネル互換性テストツール開発(以下;RegTest) -(J) 

      (iii) DBT-1によるDBMS(PostgreSQL,MySQL)性能評価 -(J)

      (iv) セキュリティポリシーモデル開発(以下;SEEN Model) -(K)

    議論の結果、(i)(ii)(iii)をCJK共同開発項目とすることで合意した。 (iv)については、特許の扱いが不明確なこと、SELinuxなどWorldWideの取り組みとの技術的な違いが明確でないことから、次回WG1で再度議論することにした。

    ・ デスクトップサブWGでは、課題抽出、および専用端末向けデスクトップ開発の2つのタスクフォースを設置し、意識の共通化を図るところから取り組むことで合意した。

    ・ WG1、およびサーバサブWG、デスクトップサブWGのチャータについて議論し、 これを承認した。

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第3回のWG1会議を開催(天津)
    開催日:2006年4月13日

    各国の推進状況を報告し、今後の活動方針について議論した。

    1.各国の推進状況の報告

    (1)中国

      -RPLinuxについて報告
      -OpenLIMEについて報告

    (2)日本

      -Linux/OSSベンチマーク評価結果について報告
        -PostgreSQLのCPUスケーラビリティについて
        -DBクラスタ評価について(PGCluster、pgpool、Slony-I)
        -JBoss性能、信頼性評価について
        -Linux性能評価について(キャッシュミスパッチ開発)

      -デスクトップ部会の活動方針と学校・自治体デスクトップ実証実験の紹介

    (3)韓国

      -SELinux上でのApache性能評価
    2.議論の結果

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WG1日中韓コンタクトパーソン会議を開催
    開催日:2005年7月18日

    次回のWG1会議開催に向けて、コンタクトパーソン間で、事前の意見交換を行った。

    1.各国の推進状況の報告

    2.今後の進め方

      -8月末までに、各国から共同開発項目の提案をする
      -次回WG1(9月予定)では、各国から提案した共同開発項目の詳細をメンバに紹介する

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第2回のWG1会議を開催(北京)
    開催日:2005年4月15日

    各国の推進状況を報告し、今後の活動方針について議論した。

    1.各国の推進状況の報告

    (1)中国

      -GNOMEベースのデスクトップLinuxの部品とGUIについて、評価状況を報告
      -デスクトップLinuxの政府のパイロットプロジェクトを紹介
      -デスクトップLinuxのアーキテクチャ分析を紹介

    (2)日本

      -ベンチマーク評価結果と障害解析ツール開発について報告
      -フェーズ1の結果は、3月22日に公開したことを報告(日本語版)
      -英訳版は、4月末に公開することを約束
      -結果について、中韓のメンバでの評価を依頼

    (3)韓国

      -SecureOS関係のプロジェクトを分析した
      -SELinuxをターゲットとして選択した
      -セキュリティモデルとアーキテクチャを分析した
    2.各国での今後の活動計画の紹介

    (1)中国

      -デスクトップLinuxの継続評価、特にKDEとMozilla
      -デスクトップLinuxのアーキテクチャの分析の継続
      -日中韓の共同開発方法についての議論を開始

    (2)日本

      -ベンチマーク評価と障害解析ツール開発を継続
      -新規項目は、JBossのマイクロベンチマークツール開発と、DBクラスタ評価
      -Alicia、LKST、DAVLの開発は継続

    (3)韓国

      -ターゲット分析報告書を7月までに報告
      -フェーズ2(2005.8~2006.7)でベンチマーク評価を実施
      -フェーズ3(2006.8~2007.7)でBOOYO Linuxのセキュリティエンハンスを実施
    3.議論の結果
      -共同開発項目として何があるか議論した。この議論は、今後もメールで継続する。
      -共同開発プロジェクトのベースについて議論があった
      -世界のコミュニティにわれわれの活動を発信するため、各国がWebページを作成し、相互にリンクすることに合意した。
      -9月に予定されている次の北東アジアOSS推進フォーラムの時に次回WG1を開催し、具体的な共同開発項目について合意するよう推進する。

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第3回北東アジアOSS推進フォーラムにて第1回のWG1会議を開催(ソウル)
    開催日: 2004年12月2日

    7月のWG1設立合意を受け、第1回の会議を開催した。各国におけるOSS技術評価・開発活動について情報交換し、 最終的には以下の事項について合意した。

    1.次の技術分野において協力する

      -デスクトップLinux
      -Linuxとその他のOSSのベンチマーク評価
      -オペレーティングシステムのセキュリティ

    2.次の3分野において評価を実施し、結果を共有する。

      -中国 -デスクトップLinux
      -日本 -Linuxとその他のOSSのベンチマーク評価
      -韓国 -オペレーティングシステムのセキュリティ

    3.評価の結果に基づき、共同開発の対象と方法の議論を継続する。

    4.進捗確認のために3ヶ月毎に情報交換を実施する

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第2回北東アジアOSS推進フォーラム(札幌)
    開催日:2004年7月28日

    日中韓でのOSSに関する技術開発および評価を実施するWG1の設置が合意された

今後の活動内容
    次回会合は、第4回北東アジアOSS推進フォーラムのときを予定しています。
    また、今後も継続して、日中韓でのOSS技術評価、開発の成果を発信していく予定です。
メンバ一覧
    -中国 Liu Ming Bao (Vice General Manager, Beijing Co-Create Open Source Software Co.,Ltd.)
    -日本 鈴木友峰 ((株)日立製作所 ソフトウェア事業部 OSS推進センタ長)
    -韓国 Doosik Park (Principal Engineer, Samsung Electronics Co.,)

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