「第7回 日本OSS貢献者賞・日本OSS奨励賞」受賞者を選定

日本OSS推進フォーラム(代表幹事 佐相 秀幸)は、このたび、優れたオープンソースソフトウェア(OSS)の開発及び普及に貢献した個人等を表彰する「第7回 日本OSS貢献者賞」および「第7回 日本OSS奨励賞」の受賞者を選定しました

「日本OSS貢献者賞」は、OSS開発の振興を図ることを目的に、影響力のある開発プロジェクトを創造・運営した開発者や、グローバルプロジェクトにおいて活躍する卓越した開発者、OSS普及への貢献者を表彰するものです。本賞は2005年度に創設され、今回が第7回目となります。

「日本OSS奨励賞」は、過去1年間にOSSの開発や普及に顕著な活躍をした個人ないしグループを表彰するものです。本賞は2009年度に新設し、今年度が第3回目となります。

  • 主催: 日本OSS推進フォーラム
  • 後援: 経済産業省、独立行政法人 情報処理推進機構、The Linux Foundation

■日本OSS貢献者賞 受賞者(4名、50音順)

  • 川口 耕介
  • 平松 雅巳
  • 法林 浩之
  • 森 啓介

■日本OSS奨励賞 受賞者(5名、3団体 50音順)

(個人)

  • 井上 敬浩
  • 木下 靖文
  • 福森 匠大
  • 矢倉 大夢
  • 山本 裕介

(団体)

  • 下北沢オープンソースCafe
  • Sinsai.info開発者、情報ボランティア一同
  • 日本Rubyの会

■授賞式

3月16日(金)にイベント「オープンソースカンファレンス2012 Tokyo/
Spring
」(会場:明星大学)内で授賞式を開催します。

授賞式では、日本OSS貢献者賞 受賞者による活動紹介プレゼンテーションも予定しています。また、同イベントの懇親会(要事前登録)にて日本OSS奨励賞 受賞者による活動紹介のライトニングトークを予定しています。

□ 授賞式  3月16日(金) 17:15~18:00
https://www.ospn.jp/osc2012-spring/modules/eguide/event.php?eid=93

■本件に関するお問い合わせ先

日本OSS推進フォーラム 日本OSS貢献者賞・奨励賞 実行委員会
info@ossforum.jp

■受賞内容

 

■日本OSS貢献者賞

川口 耕介
CI(Continuous Integration)ツールであるJenkins(当時の名称はHudson)の開発を行う。アジャイル開発の重要なツールとして注目を集めており、長年に渡り開発や普及啓蒙活動を継続してきた功績は計り知れない。

平松 雅巳
Linuxシステムの障害解析機構・トレーサのLKST、SystemTap、Ftraceや性能プロファイラPerfの開発に一貫して取り組んでおり、Linuxの品質向上に貢献している。世界中のLinuxカーネル開発者が集うLinuxConでトレーサ分野のミニサミットをコーディネートするなど、開発コミュニティをリードする重要な役割を果たしている。

法林 浩之
日本UNIXユーザ会幹事としてOSS関連イベントの開催を継続的に続けることで、OSSの啓蒙に大きな役割を果たしている。イベント司会を通じて、公開の場で喋ることに不慣れなエンジニアの発表を巧妙なトークで盛り上げている。トークイベント TechLION を立ち上げるなど新たな試みにも挑戦している。

森 啓介
HAクラスタソフトHeartbeat/Pacemakerの開発において、ステアリングコミティメンバー、パッチメンテナなどの役割を担い、安定したプロダクトリリースに貢献している。日本特有の要求に対する理解のための交渉とパッチ投稿をグローバルな開発コミュニティに行い、アップストリームに採用されるなど、地道な活動を積み重ねている。
 

■日本OSS奨励賞

井上 敬浩
MongoDBのユーザーグループ Mongo Tokyoを結成し定期的に勉強会を開催することで、日本でのMongoDBの普及に大きく貢献した。他にもHadoop、GraphDBなどのデータ解析にフォーカスした勉強会を数多く企画・運営している。

木下 靖文
MySQLのストレージエンジンのInnoDBの性能改善に取り組み、エンタープライズ市場で必要な重要な機能の性能を改善・確保している。開発の傍ら、ブログで非常に詳細に技術解説をおこなっており、知の蓄積に大いに貢献している。

福森 匠大
2011年最年少Rubyコミッターとして活動。震災復興プロジェクトSinsai.infoでは重要な開発メンバーとして情報収集機能を新規開発した。グローバルに開発成果を発表しており、3つ以上のホストしているプロジェクトと3つの主要な貢献プロジェクトがある。15歳の少年であるが高いスキルを有しており、有益なプロダクトを発表している。

矢倉 大夢
中学3年生ながら、セキュリティ&プログラミングキャンプ等を通じてLinuxカーネルの内部構造と開発方法を理解し、グローバルな開発コミュニティに機能向上を提案し、採択されるに至る。自らチャレンジを重ね、カーネル開発者視点での成果発表や、未踏ユースでのOSSプロジェクト推進など若年層開発者の模範となる活動を行っている。

山本 裕介
Java向けのTwitter APIアクセスライブラリであるTwitter4Jを開発しており、世界的にデスクトップ・サーバ・モバイルなど多方面で利用されている。メーリングリストやTwitterで初心者からの質問にも丁寧に答えたり、Twitter APIに関する勉強会を開催したりするなど開発者の裾野を広げている。

下北沢オープンソースCafe
特にOSSやコミュニティ活動に興味のある人々の交流の場として利用されるコワーキングスペースで、勉強会・Ustream配信スペースとして利用されている。OSSコミュニティの人々の出会いを生んでいるという点において、人々に愛される大事な存在となっている。

Sinsai.info開発者、情報ボランティア一同
復興支援プラットホームとして、震災後わずか4時間で立ち上がった。Ushahidiを活用したWebの情報提供サービスにより13,000超のレポートが発信された。100名を超える多くのOSS開発者が参加し、OSSの方法論ですすめられ膨大な規模の開発がされた。国内外の情報ボランティアにより情報発信を行われた。

日本Rubyの会
Ruby開発コミュニティとは異なる役割を担うべく2004年に結成され、世界的なRubyイベント「日本Ruby会議」の支柱として会議を支えるなどの活動を行う。2011年8月に一般社団法人として再スタートを切った。OSSコミュニティの法人化は、社会的な役割の確立やOSSの普及促進に関して、取りうるべき道の一つとしてモデルになることを期待したい。

■審査委員会

  氏名 所属
委員長 筧 捷彦 早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部
研究科 情報理工学専攻 教授
委員 石井 達夫 SRA OSS, Inc. 日本支社
(PostgreSQL開発者)
(2008年度 日本 OSS 貢献者賞 受賞者)
委員 上田 理 ソニー株式会社
委員 瀧田 佐登子 Mozilla Japan 代表
(2009 年度 日本 OSS 貢献者賞 受賞者)
委員 中野 秀男 大阪市立大学 名誉教授
大学院創造都市研究科特任教授
委員 吉藤 英明 慶應義塾大学 講師
(USAGI Project)
(2006 年度 日本 OSS 貢献者賞 受賞者)

 

 ■実行委員会

  氏名 所属
委員長 岩岡 泰夫 日本電気株式会社
(ステアリングコミッティ座長)
委員 小山 哲志 アジャイルメディア・ネットワーク株式会社
(2007年度 日本OSS貢献者賞 受賞者)
委員 濱野 賢一朗 株式会社NTTデータ
(企画チーム 日本OSS貢献者賞・奨励賞サブチーム主査)
委員 比屋根 一雄 株式会社三菱総合研究所
委員 福安 徳晃 The Linux Foundation
委員 三浦 広志 株式会社NTTデータ
(北東アジアOSS推進フォーラムWG2)
委員 宮原 徹 株式会社びぎねっと
(オープンソースカンファレンス事務局)
(2008年度 日本OSS貢献者賞 受賞者)
委員 吉田 正敏 富士通株式会社