第3回日本OSS推進フォーラム 幹事団及び顧問団合同会合の開催
第3回日本OSS推進フォーラム 幹事団及び顧問団合同会合の開催
2006年3月22日
日本OSS推進フォーラム
独立行政法人 情報処理推進機構
オープンソースソフトウェア(OSS)の発展のために自由な立場で議論し、課題解決に向けて取り組んでいる日本OSS推進フォーラムは、この度、 2006年度の目標を審議するため、アルゴ21、NEC、NTTデータ、JUAS、日本IBM、日立製作所、富士通の各企業のトップで構成される幹事団及 び有識者からなる顧問団による会合を、3月20日明治記念館にて合同で開催しました。
本フォーラムは、経済産業省、総務省がオブザーバとして参加しています。また、独立行政法人 情報処理推進機構(略称:IPA、理事長:藤原 武平太) が事務局を務めています。
同フォーラムには、「サーバー」、「デスクトップ」、「人材育成」の3つの部会が設置されており、約200名が具体的な活動を行っています。以下にこれ ら各部会の目標および2006年度の活動案を示します。
- サーバー部会 「トップシェアに向けた開発・評価・普及活動の推進」
- OSSの性能・信頼性評価に基づくOSSの適用領域の明確化、発信
- OSSをミッションクリティカルな用途や、OAサーバーへ展開するのに必要な機能強化ロードマップの策定
- OSSのビジネスモデルについての調査(長期サポートの観点を含む)
- 政府調達においてOSSがより適切な位置づけを得るための関係機関への提言
- デスクトップ部会 「OSSデスクトップへの移行促進」
- IPAの実証実験等から得られたデータに基づくOSSデスクトップの問題点の抽出と対応策の検討
- オペレーティングシステムに依存しない(マルチプラットフォーム)アプリケーションソフトウェアの普及促進
- 人材育成部会 「産学官による人材育成体制の構築」
- OSSを題材とした教材やコースウェアの整備、スキル開発カリキュラム等の検討
- 大学、専門学校と企業のキャリアパスの間にあるギャップの分析
- OSSコミュニティで活躍できる開発者の育成方法の検討
サーバーの分野では、OSSは、企業や自治体で一般的に使われはじめています。そこで、3年後のトップシェアを目指し、ミッションクリティカルな用途 や、OAサーバー(プリンタサーバー、ファイルサーバー等、部門・部署規模で使用されるサーバー)へのOSSの適用を拡大させることを目標とします。
2006年度においては、以下の活動を行います。
デスクトップ分野でのOSSの普及は、サーバー分野と比較して遅れています。その要因を分析し、OSSデスクトップが導入時の選択肢と認められ、OSS デスクトップへの移行が促進されることを目標としています。
2006年度においては、以下の活動を行います。
OSSに係る人材育成について、教育機関や官界との連携体制を構築することを目標とします。 そのため、企業や教育機関の求める人材像を明確化し、産学官共同でオープンに利用可能なコースウェア、コンテンツの整備について検討します。
2006年度においては、以下の活動を行います。
なお、以上の事業を円滑かつ強力に推進する観点から、フォーラムとしてはユーザーとの連携強化を一層推進します。また、フォーラム活動の求心力を高める ような事業を検討してまいります。
日本OSS推進フォーラムに関するお問い合わせ先
独立行政法人 情報処理推進機構
オープンソースソフトウェア・センター
TEL: 03-5978-7507(直通) FAX: 03-5978-7517
戦略企画部広報グループ
TEL: 03-5978-7503(直通) FAX: 03-5978-7510